
格安SIMを利用する時は今まで利用していた大手キャリアから乗り換えることになると思いますが、それぞれにはどのような違いがあるのでしょうか。サービスの違いなどについてまとめています。
目次
MVNOと大手キャリアの違い

MVNOは大手キャリアが所有している通信インフラを利用することで格安のスマートフォンなどを提供する事業者のことで違いは通信の料金で様々な契約プランが用意されているので、用途に応じて契約をすることができるようになっています。
中古のスマートフォンを自分で購入し初期費用を浮かす
MVNOはスマートフォン本体を販売することが多いのですが、安くするためには中古のスマートフォンなどを自分で購入して、SIMだけを契約することが必要になります。
これはシムロック解除義務というガイドラインが出来た事で可能になった方法で、スマートフォンの本体を持っていればどこの会社でも契約することができるので、なるべく安い料金のSIMを契約することで通信費を節約することができます。
海外に行く際も契約が不要になった!
日本ではシムロックが行われてきたために海外に行くときは大手キャリアで別途契約をする必要があったのですが、シムロック解除が義務化されて以降は海外で格安のプリペイドSIMカード購入すれば30日間使い続けることができます。
iPhoneは未対応
ほとんどの携帯電話やスマートフォンを使用することができるのですが、iPhoneの場合は対応されていません。
シムロックのメリットとしては自分で機種を選べるようになることと海外旅行先での使用が簡単にできることです。
格安SIMは大手キャリア通信より低価格

大手通信キャリアのスマホを使っている人もいますが、月額料金が高いと嘆いている人も多いです。
家族割引などを使い、少しでも安くしたいと努力している人もいます。
最近では格安SIMを使い月額料金をかなり安くして、スマホやタブレットを使う人も増えてきました。
格安SIMはなぜ格安に出来るのか
格安SIMとは、大手通信キャリアより低価格で提供してくれるSIMカードです。
なぜ格安な料金でユーザーに提供できるかといえば、大手通信キャリアから回線を借りて、それを小口に分けてユーザーに提供するので格安に提供できるというわけです。
大手キャリアはプランの選択自由度が低い
大手通信キャリアは、プランなども限られていますが、格安SIMのプランは音声通話サービスの有無や、データ通信が細かく選べるので、自分にもっともあったプランを見つけやすいです。
データ専用SIMは音声通話に対応していない
格安SIMは、音声通話に対応していないものも多いので、電話を頻繁にかける人にはむきません。データ通信制限なども厳しいので、購入する場合はよく確認することが大事です。
データ通信専用の格安SIMは、090や080から始まる携帯電話を使って音声通話はできないので、携帯電話は他に持っていて、スマホなどでデータ通信だけ行いたい人が、2台持ち用として利用する人が多いです。
格安SIMサービスとキャリアメールの関係

格安SIMは大手携帯電話会社の回線を使っているとはいうものの、機能的には制限されているものもあります。
格安SIMではキャリアメールが使えない
例えば、携帯電話会社が独自に発行しているキャリアメールについては、格安SIMサービスでは使うことができません。
一部の電話会社を使っているMVNOサービスであるならキャリアメールを使えるのですが、それ以外のほとんどでは使えないと考えてもよいでしょう。
メールアドレスの確保から始める場合が多い
そのため実際に利用するにあたっては、メールアドレスを確保するところから始めます。
メールアドレスに関しては、格安SIM業者の中で提供されているところとそうでないところとに分かれています。
一からアドレスを取得するのが難しいという方は、提供してくれる業者を調べて契約するようにしてください。
無料で使えるWEBメールサービスも多い
自分でメールアドレスを取得できるという方は、ネットサービスが提供している無料メールアドレスの中から好みのものを選んでアカウントを作成します。
多くのメールサービスでは専用のアプリを提供しているので、それを使うことで快適な送受信が可能になります。
無料といっても機能的には十分なものが用意されており、迷惑メール対策も万全であるなどセキュリティ面でも優れているので安心して使えます。
認証が必要なサイトを使う際には、SMSをオプションで追加できる格安SIMを選んでおくと便利です。
MVNOでのキャリアメールの扱い

MVNOを導入する際、一つ気を付けないとならない点があります。
それはキャリアメールが使えなくなるということです。
キャリアのプランから外れてしまうため、今まで使っていたメールを使えなくなります。
格安SIMを差し込んだスマートフォンでメールを行うためには、別途メールアドレスを用意する必要があるのです。
フリーのメールアドレスを導入する
よくあるのが、フリーのメールアドレスを導入するパターンで、多くの人がフリーのメールアドレスをメインのアドレスとして利用しています。
フリーのメールアドレスであってもキャリアメールと同じように利用することができます。
ただし特別なキャンペーンに参加できなくなるので、その点には注意をすると良いでしょう。
格安でスマートフォンを利用できるMVNOですが、意外な落とし穴もあるのです。
そこを事前に理解しておかないと、後で苦労することになります。
キャリアメールを継続したいなら2台持ち
もしキャリアメールを継続して利用したいのあれば、MVNOは新規の契約として導入すると良いです。
多少お金はかかりますが、キャリアメールを引き続き利用することができます。
またガラケーと2台持ちする方法もあります。
完全に使えなくなることはないので、安心しても全く問題はありません。
格安スマホに大手キャリアが苦戦

近年話題の格安スマホに各大手企業がどんどん参入してきています。
大手キャリアと違いデータ使用料が月々1000円以下と言った破格の価格で争っています。
キャリアの料金プランは家庭に打撃を与える
スマートフォンの普及に伴い、ケータイ電話の安売り合戦が激化していた時代も一旦終了し、今度は通話料ではなく通信料でユーザーから収益を集めている現状があるなかで、大手と大幅な値差をつけて格安SIMの契約が激化しています。
大手キャリアで扱うスマートフォン本体の価格が定価40,000円台~100,000円台と高額で、一定期間の継続契約を約束する形で実質負担を数万円程度に抑えています。
しかし、その利用料は7,000円台からと家庭には大きな負担となってきています。
格安スマホの契約で月々の支払料金は大幅に抑えられる
これを打開してくれるのが格安スマホでの契約です。
確かに大手キャリアに比べて通信速度が遅く、国内通話完全無料などのサービスの遅れなど未だサービスに差があるとは言え、通話をあまりせず、インターネット通信も多くないユーザーにとってはこれほど有益な物はないと言えます。
2台持ちも今後普及してくるだろう
また、一つの方法として、通話が多くともインターネット利用が少ないユーザーであれば、大手キャリアの通話完全無料のプランを従来のガラケーで所持し、通信手段として格安スマホを契約するといった2台持ちも今後普及してくると考えられます。
自身の利用状況に合わせた契約が今後普及するでしょうし、各家計には大きな助け舟であると言って間違いありません。
まとめ
格安SIMサービスが普及してきたことにより、格安SIM各社と大手キャリアとの価格競争が今後始まっていくかもしれません。
競争相手が増えることで得するのは契約者側であり、携帯電話が家計に影響を与えにくくなるのは嬉しい事ですね。
