
ここ数年かなりの流行の兆しを見せているMVNO(仮想移動体通信事業者)である、ビッグローブ社の提供するBIGLOBE SIMを紹介したいと思います。同社は、2012年に他社に先駆ける形でMVNO事業を開始しています。
BIGLOBEは、元々はNECの系列会社で、老舗のインターネットサービスプロバイダーの一つでしたが、2013年に株式を譲渡し、NECから独立、また、2016年にはKDDIが買収し、KDDIの傘下に入ることとなりました。
BIGLOBE SIMを提供するビッグローブ社とは
日本の大手携帯電話通信事業者は、知らない人は少ないと思われますが、いわゆるビッグスリーの、NTT Docomo、KDDI au、Softbankの3社です。これらのビッグスリー以外でも、MVNOと呼ばれる仮想移動体通信事業者が登場してきました。
ビッグローブ社も、本来のインターネットサービスプロバイダー事業だけでなく、2012年にBIGLOBE SIMとして、MVNOとなり、サービスを開始しました。当時は「ほぼスマホ」というような名称で、スマートフォンを抱き合わせで販売するような、契約方式となっておりました。近年は、雨後の筍のように、多くの事業者が参入し、競争が激化しました。
現在もスマートフォンも販売していますが、より安価となるようにSIMの契約に力を入れているようです。2016年にKDDIがビッグローブ社の全株式を取得し、KDDIの完全子会社となりました。サービスは変わりないようですが、同社の経営方針にどのように影響するか要注目です。
BIGLOBE SIMとは

BIGLOBE SIMは、サービス開始直後は「ほぼスマホ」のネーミングで、SIMフリーのスマートフォンやWifiルーターを抱き合わせで販売する方式を採用していました。また、通話も可能でしたが、いわゆるIP電話であり、ややデータ通信中心のサービスでした。
ここ数年は他社の参入もあり、サービスを大幅に拡充し、当然ながらLTE通信にも対応し始め、データ通信料金も年を経ることに、安価になってきました。BIGLOBE SIMは、当初よりNTT docomo網のネットワークを使用しておりますので、電波品質はNTT docomoと全く同一です。
NTT Docomoの強みは、ビッグスリーの中ではトップと言って良いほど、広大な電波範囲を誇り、岸からやや離れた海上や、高い山中でもその威力を発揮します。ただ、安価故に、MVNO向けには、帯域を若干絞っていて、昼など、回線が混雑している場合は正規キャリアほどの速度は出ないようになっています。
BIGLOBE SIMの使い方
BIGLOGE SIMの使い方を紹介します。MVNOから貸与(解約時には返却が必要)されるSIMカードを、スマートフォンやタブレットに差し込み、再起動するだけで使用が可能になります。ただし、条件があり、SIMフリー機と呼ばれる、どの事業者のSIMでも使えるタイプのスマートフォンやタブレットでなければなりません。
かつては日本国内ではSIMフリー機はほとんど販売されていませんでしたが、近年のMVNO人気を受け、多くの魅力的な機種が国内でも販売されています。また、BIGLOBE SIMは、NTT Docomoのネットワークを使用している関係で、SIMカードが、NTT Docomo製と認識されるため、NTT Docomoから販売されている機種でも使用することができます。
NTT Docomoから乗り換えれば、従来のスマートフォンをそのまま転用できますし、また安価で性能の良いSIMフリースマートフォンを購入するのも良いでしょう。
BIGLOBE SIMについてのまとめ

BIGLOBE SIMは、他社に先駆けてMVNOに参入しているため、他社より長い実績があり、NTT Docomoのネットワークを使用していることから通信品質も良く、市場からは高評価を受けています。
価格も最安ではないですが、大差はなく、品質を考慮すると妥当な価格帯だと思われます。カスタマーサポートもよく、初心者にもおすすめできるMVNOであると言えます。
